AIが当たり前に動くカルテを、
オープンソースで。
Manta は、医師が OSS と AI の力でゼロから作り直す電子カルテです。AI エージェントが動くことを前提に設計し、FHIR で外とつながり、レセコンまで内包する。その過程を、全部公開しながら作っています。
FastAPI + React ・ FHIR 対応 ・ docker compose up で起動 ・ Apache-2.0
開発中のカルテ UI 仕様に基づくイメージです。AI は候補を出すところまで、確定するのは人間です。患者データは架空のものです。

Vision
止まったカルテ
いまのカルテの多くは、2000年代初頭のデザインをベースに、ツギハギで機能を足してきたシステムです。その間に Web の考え方は変わり、システムはクラウドに乗り、新しい UI/UX がどんどん積み上がった。カルテはそこに追いつけていません。
そこにさらに、生成 AI が来ました。
AI がカルテの中を縦横無尽に駆け抜けて、人間の shit job を片づけて、散らかった情報の交通整理をして、頼もしい相棒になる。カルテって本来、そういう未来の医療の土台であっていいんじゃないか。
Product
Manta の三本柱
カルテが主役、FHIR が土台、レセコンは必要だから載せる。この順番を崩さずに、診療と請求を同じプラットフォームの同じデータで動かしています。

Manta カルテ
診療の中心になる、医師のためのカルテです。ドキュメント型のシートに SOAP もオーダも処方も並び、PMDA の相互作用警告から入院・病棟までを、1 本のシートで読んで、書いて、作業できます。

Manta レセコン
医療事務のための算定と請求です。算定候補と警告の生成、施設ごとのルール DSL、レセプトの下書き、返戻・査定レビュー、月次クローズまでを扱います。

Manta 外部連携
外の世界との接続を 1 か所に集めています。FHIR マッパー、ORCA(日レセ API)アダプタ、そして AI エージェント向けの MCP(計画中)です。
共通基盤:auth(JWT + Argon2)・master_data(公的マスタ)・admin・common(監査ログ)。三本柱すべてがこの上に載ります。
Interoperability × AI
ロックインという敵
いちばん恨んでいるのは、ベンダーロックインです。データが一社の囲いに閉じ込められて、外に出せない。他とつながらない。だから Manta は、標準規格で外に開くことを設計の前提に置きます。

FHIR は「データモデル」ではなく、ゲートウェイ。
真実の源はドメイン固有の ORM に置き、gateway のマッパーが必要なときだけ FHIR 形式と相互変換します。内側は素直なドメインモデルのまま、外に向けては標準規格で話す。相互運用性と実装のしやすさを、両方取るための設計です。
- 患者・病名・検査結果など 9 種類のデータを FHIR 形式で読み出せます(書き込みは 5 種類)
- ORCA(日レセ API)との連携も、同じ gateway の中のアダプタに隔離しています
- アダプタを足せば、他社レセコンや病院の HIS ともつながる設計です

エージェントの入口は、MCP。
システム連携は FHIR で、エージェント操作は MCP(Model Context Protocol)。どちらも gateway に閉じ込める役割分担です。カルテの全機能を AI エージェントからも使えるように開いていく計画を、ADR 0007 として公開しています。
- 記録やオーダ、算定チェックの下書きをエージェントに任せられるようにしていきます
- 提案には候補バッジと根拠が必ず付きます。確定するのは人間です
- 全機能を MCP で開いていくロードマップを公開しています

Open Source
オープンソースという礎
リポジトリ全体が Apache License 2.0。無料で使えて、商用利用も fork も自由です。特許条項が、書く人と使う人の両方を守ります。コードだけでなく、設計文書も意思決定の記録も、同じ場所で公開しています。
fork や派生プロダクトには Powered by Manta の表記だけお願いしています。名前を隠させるより、出典を明記してもらうほうが、良い形は広く伝わるからです。
人類がこの OSS のエコシステムを手に入れたことは、それ自体が発明で、ひとつの勝利だと思います。私たちは毎日、その恩恵の上でコードを書いています。 ビジョン「オープンソースという礎」より
Status
いま、どこまで動くのか。
正直に書きます。Manta は Pre-Alpha です。動くもの、一部だけのもの、デモを区別して、UI 上でも明示しています。
| 領域 | 状態 | いま出来ること → これから |
|---|---|---|
| 認証・権限 | 動く | JWT ログイン(Argon2)・ロール・監査ログ → 失敗ロック・外部 IdP |
| 外来カルテ | 動く | ドキュメント型 UI・SOAP 版管理・下書き自動退避・オーダ・PMDA 相互作用警告・次回予約 |
| 受付ボード | 動く | 外来 / 入院ビュー・検索・フィルタ・最近開いたカルテ |
| マスタ取込 | 動く | 支払基金 / MEDIS / 厚労省 / PMDA の実ファイル取込 |
| 病棟 | 一部 | ベッドボード・転棟・看護記録・退院サマリ → 入退院の状態遷移 UI |
| レセコン | 一部 | 入院 claim draft・施設別ルール DSL・返戻 / 査定・月次クローズ → 外来レセ・レセ電(UKE)生成 |
| FHIR 連携 | 一部 | 読み取り 9 リソース・書き込み 5 リソース(要認証)→ JP Core の厳密検証 |
| AI 補助 | デモ | ルール生成・定型文(LLM 未接続)→ 実 LLM 接続 |
| ORCA 連携 | デモ | mock アダプタ + レスポンス正規化 → 実 ORCA 送信 |
2026-07 に初回の全面監査を実施し、セキュリティ強化、見せかけ表示の正直化、データ喪失の解消を行いました。監査と修正の全記録
Quickstart
3 コマンドで、手元で動く。
Web だから、インストールは要りません。ブラウザと Docker があれば、デモデータ込みのフル環境が立ち上がります。
$ git clone https://github.com/genshiai/manta.git $ cd manta $ docker compose up # マイグレーションとデモデータ投入は自動で走ります ✓ web → http://localhost:4173 ✓ api → http://localhost:8000/docs
デモログイン
医師:dr.tanaka / manta-demo
管理者:admin.sato / manta-admin
開発モード
DB と API はコンテナ、フロントは npm run dev でホットリロード。詳しくは README へ。
⚠️ デモ用の認証情報です。ローカル以外で動かすときは必ず MANTA_JWT_SECRET_KEY を差し替えてください。

